[JP] 【なぜ今、韓国なのか?】シンガポールや欧州を見てきた投資家が韓国の長期滞在制度を再確認している理由
| ソウルの都市景観を眺めながらアジア各国の長期滞在制度を比較検討する投資家 |
数年前まで、海外の長期滞在先や投資移民制度を調べる人の視線は、ほぼ決まっていました。
シンガポール。
ポルトガル。
スペイン。
そして米国。
ところが最近、国際的に資産を保有する経営者や投資家の間で、もう一つ比較対象に加えられる国があります。
韓国です。
もちろん、韓国が誰にとっても最良の選択肢という話ではありません。
しかし実際に、一部の高純資産層が韓国の長期滞在制度や投資移民制度を改めて調べ始めているのも事実です。
その理由は何でしょうか。
今回は韓国を勧めるためではなく、なぜ比較対象として名前が挙がるのか、その制度の構造を見てみましょう。
Official Guidance
韓国法務部の公益事業投資移民制度(Immigrant Investor Scheme for Public Business)は、法務部が指定した公益事業基金へ一定額以上を投資した外国人に対し、居住資格(F-2)を付与し、その投資を一定期間維持した場合に永住資格(F-5)への変更を認める制度です。
Executive Commentary
まず理解しておきたいのは、この制度が「高利回り投資商品」ではないということです。
投資移民という言葉を聞くと、多くの人は収益率を想像します。
しかし韓国の公益事業投資移民制度で重視されるのは、投資利益よりも長期滞在資格です。
つまり、
「どれだけ儲かるか」
ではなく、
「どのような居住オプションを確保できるか」
という視点で見られることが多い制度なのです。
Official Guidance
法務部는 2023年6月29日の制度改編で、公益事業投資移民制度の一般投資基準を15億ウォン、高額投資基準を30億ウォンへ調整しました。一般投資はF-2資格、高額投資は一定条件下でF-5資格取得が可能な構造として運営されています。
Executive Commentary
ここで一つ考えてみてください。
5年前にポルトガルのゴールデンビザを調べたことはありませんか。
あるいはシンガポールの長期滞在制度を検討したことはありませんか。
その時に見た条件は、今も同じでしょうか。
実際には、この数年で世界の投資移民制度は大きく変化しました。
欧州では不動産中心のゴールデンビザ制度が縮小されました。
米国EB-5では資金出所の説明がより重視されるようになりました。
その結果、
「制度そのものの派手さ」
よりも、
「仕組みが理解しやすく、長期的に運用できるか」
を見る投資家が増えています。
韓国が比較対象として再び話題に上る背景には、こうした国際的な変化があります。
Official Guidance
公益事業投資移民制度では、一定条件を満たす場合、投資者本人だけでなく配偶者や家族も対象となります。また、一般投資者は5年間投資を維持した場合、永住資格申請が可能になります。
Executive Commentary
実際の相談では、投資家本人より家族の話になることも少なくありません。
例えば、
「今すぐ韓国へ移住したい」
という話ではなく、
「将来の選択肢として持っておきたい」
という考え方です。
事業は日本。
生活の中心も日本。
しかし、
「10年後は分からない」
と考える人もいます。
だからこそ近年は、
移住先を決めるためではなく、
将来の選択肢を比較するために制度を調べる人が増えています。
用語説明
F-2(居住資格)
韓国で比較的自由な経済活動が認められる長期居住資格。
F-5(永住資格)
滞在期間の制限なく韓国で居住できる永住資格。
公益事業投資移民制度(IISPB)
法務部指定の公益事業基金へ投資し、長期滞在資格取得を目指す制度。
最後に
最近の高純資産層が見ているのは、
「どの国が一番儲かるか」
だけではありません。
むしろ、
「どの国にどんな選択肢があるのか」
です。
韓国の公益事業投資移民制度は、すべての人に向く制度ではありません。
しかし、
シンガポール、欧州、米国と並べて比較する際、
「韓国にはこういう仕組みがある」
ということを知っておく価値はあります。
制度を理解しておけば、専門家との相談でも、
「私の場合、この制度は比較対象になりますか?」
というところから具体的な話を始めることができるでしょう。
基準日:2026年6月14日
【出典】
- 韓国法務部 出入国・外国人政策本部 公益事業投資移民制度(IISPB)
- 韓国法務部 2023年6月29日 投資移民制度改編資料
- Incheon Free Economic Zone (IFEZ) 投資移民制度案内
※ 本記事は公開された法令・行政資料に基づく制度理解のための情報ガイドです。個別の投資判断や在留資格取得を保証するものではありません。
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